ワインを選ぶとき、ラベルや品種に注目することが多いですが、実は ボトルの形 にも深い意味があります。
なぜボルドーのワインとブルゴーニュのワインでボトルの形が違うのか?
アルザスのワインボトルがスリムで背が高いのはなぜ?
本記事では、 ワインのボトル形状の違い に着目し、それぞれの特徴や歴史、ワインとの関係性を解説します!
ワインボトルの形はなぜ違う?
ワインボトルの形状には、単なるデザインだけでなく 歴史的背景や実用的な理由 があります。
ワインが生産される地域ごとに気候やブドウの品種、醸造方法が異なるため、それに適したボトル形状が発展しました。
また、昔のワイン造りにおいては 保存性や運搬時の安定性 も重要な要素だったため、地域ごとに独自の形が生まれました。
現在、主流となっているワインボトルの形は ボルドー型・ブルゴーニュ型・アルザス型 の3つ。
それぞれの特徴と、どんなワインが入っているのかを見ていきましょう!
ボルドー型ボトル(Bordeaux Bottle)
特徴
✅ ストレートなシルエット(肩がしっかりとあり、胴がまっすぐ)
✅ 高さが標準的で、安定感がある
✅ 一般的なワインセラーやラックに収納しやすい
なぜこの形なのか?
ボルドーワインは カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー主体のブレンド が多く、タンニンが豊富で長期熟成向きです。
この形のボトルは 澱(おり)をボトルの肩で止める 役割があり、グラスに注ぐ際に澱が入りにくい設計になっています。
代表的なワイン
🍷 赤ワイン:シャトー・ラフィット・ロートシルト、シャトー・マルゴー
🍷 白ワイン:ソーヴィニヨン・ブラン主体のボルドー・ブラン
ブルゴーニュ型ボトル(Burgundy Bottle)
特徴
✅ なめらかなカーブを描く、ふくよかな形
✅ 肩がなく、ボトルの首がなだらかに広がる
✅ ボルドー型よりも若干太め
なぜこの形なのか?
ブルゴーニュワインは ピノ・ノワールやシャルドネ主体 で、ボルドーワインと比べて澱が少なく、肩で澱を止める必要がないため、なだらかな形状になりました。
また、ブルゴーニュの職人が 吹きガラス技術で手作りしていた名残 で、丸みを帯びたデザインが定着しました。
代表的なワイン
🍷 赤ワイン:ロマネ・コンティ、ジュヴレ・シャンベルタン
🍷 白ワイン:ムルソー、モンラッシェ
アルザス型ボトル(Alsace Bottle)
特徴
✅ 細長く、エレガントなシルエット
✅ 肩がなく、スリムな形状
✅ 高さがあり、ボルドー型やブルゴーニュ型よりも背が高い
なぜこの形なのか?
アルザス地方やドイツのワインが主に使うこのボトルは、輸送時の利便性を考えた形です。
アルザス地方はフランスの東部に位置し、ドイツ文化の影響を強く受けており、 モーゼル地方のボトル形状を取り入れました。
細身のボトルは エレガントなリースリングやゲヴュルツトラミネール のイメージにもぴったりです。
代表的なワイン
🍷 白ワイン:アルザス・リースリング、ゲヴュルツトラミネール
🍷 甘口ワイン:ヴァンダンジュ・タルディヴ
ボトルの形とワインの関係|どんな影響がある?
ボトルの形状は、ワインの 熟成 や 保存 にも影響を与えます。
🔹 ボルドー型 は、直線的な形が特徴で、ラックに並べやすく実用的。
🔹 ブルゴーニュ型 は、少し太めで安定感があるが、セラーに収納するときに場所をとることも。
🔹 アルザス型 は、高さがあるため、一般的なワインラックに収まりにくいが、デザイン性が高い。
また、瓶詰め時の コルクの長さ や 瓶底のくぼみ(パント) の深さも、ワインの熟成に影響を与えるポイントです。
まとめ|ボトルの形にもワインの個性が詰まっている!
ボトルの形状は、ワインの歴史や特性を反映したものです。
次回ワインを選ぶときは、 ボトルの形 も意識してみると、ワインの魅力をより深く楽しめるでしょう!
🍷 ボルドー型 → タンニン豊富な長期熟成向きワイン
🍷 ブルゴーニュ型 → 果実味豊かでエレガントなワイン
🍷 アルザス型 → フレッシュでアロマティックなワイン
ワインのボトル形状を知ることで、よりワインの世界を楽しめるはずです!
お気に入りのボトルを見つけて、フランスワインの奥深さを堪能してみてください🍷✨
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