ワインと料理のペアリングと聞くと、フレンチやイタリアンなどの欧州料理を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、近年ではスパイスをたっぷり使ったエスニック料理とワインの組み合わせも注目を集めています。フランスワインの奥深さを活かせば、インドカレーやタイ料理、中華料理とも素晴らしいマリアージュが楽しめるのです。本記事では、スパイス料理と相性の良いフランスワインを、料理の特徴別に紹介します。
スパイス料理とワインのペアリングの基本
スパイスを多用した料理にワインを合わせる際は、以下のポイントを押さえると良いでしょう。
- 辛さを和らげる甘み
辛味の強い料理には、やや甘みのあるワインがバランスを取りやすく、スパイスの刺激を和らげます。 - フルーティーな酸味
フルーティーなワインは、スパイスの複雑な風味を引き立てながら、料理の味を爽やかにまとめます。 - タンニン控えめのワインを選ぶ
渋みの強い赤ワインは、スパイス料理とぶつかりがち。果実味豊かでまろやかな赤ワインや、フレッシュな白ワインが向いています。
料理別!エスニック料理に合うフランスワイン
インド料理 × アルザス地方のゲヴュルツトラミネール
インドカレーなどのスパイスが効いた料理には、華やかな香りとほのかな甘みを持つゲヴュルツトラミネール(Gewurztraminer)がぴったり。特に、バターチキンカレーのようなコクのある料理と相性抜群です。
タイ料理 × ロワール地方のソーヴィニヨン・ブラン
酸味とハーブの香りが特徴のソーヴィニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc)は、レモングラスやパクチーを使ったタイ料理と好相性。特に、トムヤムクンやソムタム(青パパイヤのサラダ)とのペアリングは絶品です。
中華料理 × 南仏のヴィオニエ
中国料理の中でも、花椒(ホアジャオ)を使った四川料理には、トロピカルなアロマが特徴のヴィオニエ(Viognier)がおすすめ。辛さを和らげつつ、料理の風味を引き立てます。
モロッコ料理 × コート・デュ・ローヌのグルナッシュ主体の赤ワイン
クミンやシナモンなどのスパイスを多用するモロッコ料理には、熟した果実味が特徴のグルナッシュ(Grenache)主体の赤ワインが相性抜群。特に、タジン料理にはコート・デュ・ローヌの赤ワインがよく合います。
メキシコ料理 × クレマン・ド・ロワール(スパークリングワイン)
タコスやセビーチェなどのメキシコ料理には、爽やかな酸味と泡が料理を引き締めるクレマン・ド・ロワール(Crémant de Loire)がぴったり。ライムやスパイスとの相性が抜群です。
まとめ
フランスワインはクラシックなフレンチ料理だけでなく、スパイスをふんだんに使うエスニック料理とも素晴らしいマリアージュを生み出します。酸味や甘み、果実味を活かしたワインを選ぶことで、スパイスの辛さや香りとバランスを取りながら、新たな味覚の発見ができるでしょう。次回の食事には、ぜひフランスワインを合わせて、新たなペアリングを楽しんでみてください!
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