オレンジワインって何?フランスのナチュラルワイン特集

ワインの基礎知識

ワインの世界は奥深く、赤・白・ロゼだけでなく、近年話題になっている「オレンジワイン」というカテゴリーも存在します。この独特の色合いとナチュラルな造りが特徴のオレンジワインとは、一体どんなワインなのでしょうか? 今回は、オレンジワインの魅力に迫りつつ、フランスのナチュラルワインシーンを掘り下げていきます。

オレンジワインとは?基本をおさらい

オレンジワインは、白ブドウを使いながらも赤ワインのように果皮や種ごと発酵させる「スキンコンタクト製法」によって造られるワインのことです。この製法により、白ワインよりも色が濃く、タンニンや複雑な風味を持つのが特徴です。

✅ オレンジワインの特徴

  • 濃い琥珀色やオレンジ色の見た目
  • 白ワインよりもコクがあり、赤ワインのような渋み
  • ナッツやスパイス、熟した果実の複雑な香り
  • しっかりとした味わいで料理との相性が広い

オレンジワインは、実はジョージア(旧グルジア)が発祥と言われていますが、現在ではフランスをはじめ世界中で生産されています。

フランスのオレンジワイン&ナチュラルワインの聖地

フランスでは、自然派ワインの流れとともにオレンジワインの生産も増えてきました。特に以下の地域では、伝統的な製法を活かしながら個性的なオレンジワインが造られています。

1. ジュラ地方(Jura)

ジュラ地方は、フランスのナチュラルワインムーブメントを語る上で欠かせない地域。特にサヴァニャン種のブドウを使ったワインが有名で、ヴァン・ジョーヌ(黄ワイン)と並び、スキンコンタクトを活かしたオレンジワインが造られています。

▶ おすすめワイン:ドメーヌ・ガヌヴァ(Domaine Ganevat)
独創的な自然派ワインを生み出すジャン・フランソワ・ガヌヴァのオレンジワインは、ナチュラルワインファン必見!

2. アルザス地方(Alsace)

アルザス地方では、リースリングやゲヴュルツトラミネールといった白ブドウを使い、オレンジワインが造られています。香り高く、スパイスやフローラルな要素が際立つワインが特徴。

▶ おすすめワイン:マルセル・ダイス(Marcel Deiss)
ビオディナミ農法を実践する造り手で、アルザスらしい華やかさと複雑味のあるオレンジワインを手がけています。

3. ロワール地方(Loire)

ナチュラルワインの宝庫ともいえるロワール地方では、シュナン・ブランやソーヴィニヨン・ブランを使ったオレンジワインが増えています。ミネラル感とフレッシュな酸が魅力的!

▶ おすすめワイン:ドメーヌ・モス(Domaine Mosse)
自然酵母を使った長期醸造で造られる、深みのあるオレンジワインを生産。

4. ラングドック地方(Languedoc)

南フランスのラングドック地方では、伝統的な醸造技術とナチュラルワインの自由なスタイルが融合。マセラシオン期間の長い、個性的なオレンジワインも多く見られます。

▶ おすすめワイン:ドメーヌ・レオン・バラル(Domaine Leon Barral)
ビオディナミ農法にこだわり、エネルギッシュな味わいのワインを造る名手。

オレンジワインと料理のペアリング

オレンジワインは、白ワインのフレッシュさと赤ワインのボディを兼ね備えているため、さまざまな料理と相性抜群!

🍽 おすすめのペアリング例

  • スパイスを使った料理(タンドリーチキン、カレー)
  • 発酵食品を使った料理(チーズ、キムチ、味噌料理)
  • ローストした野菜や肉料理(グリル野菜、鴨のロースト)
  • アジア料理(タイ料理、和食の醤油ベースの料理)

発酵由来の旨味がある料理とは特に相性が良く、食卓に新しい発見をもたらしてくれるでしょう!

まとめ:オレンジワインはナチュラルワインの新たな魅力

フランスのナチュラルワインシーンは今、オレンジワインの人気とともにますます活気づいています。ジュラ、アルザス、ロワール、ラングドックなど、多様なテロワールを生かした個性的なワインが続々と登場中。

「赤ワインや白ワインとは違う、新しいワイン体験をしたい!」という方に、オレンジワインはぴったりの選択肢。ナチュラルな造りだからこそ、ブドウ本来の風味が際立ち、料理との組み合わせも楽しくなります。

フランスのナチュラルワインとともに、オレンジワインの奥深い世界をぜひ探求してみてください!

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